正答4
解説
正解は4です。
精神分析の治療関係で生じる感情の動きと、防衛機制の用語を区別できるかを問うています。
【選択肢別解説】
1:× 逆転移は、セラピストがクライエントに対して、自分の過去の人間関係に由来する感情を向けることです。
感情の向きが本問とは逆です。
2:× 退行は、困難に直面したときに、より幼い段階の行動に戻る防衛機制です。
3:× 抑圧は、受け入れがたい欲求や記憶を、無意識の中に押し込める防衛機制です。
4:○ 転移は、クライエントが親など過去の重要な人物に向けていた感情を、治療の中でセラピストに向けることです。
好意を向ける陽性転移と、敵意を向ける陰性転移があります。
5:× 昇華は、社会的に認められない欲求を、芸術やスポーツなど価値のある活動に向け変える防衛機制です。
【ポイント】
転移はクライエントからセラピストへ、逆転移はセラピストからクライエントへ向かう感情です。
精神分析では、転移を扱うことが治療の重要な手がかりになります。
【用語】
転移:過去の重要な人物への感情を、治療の場でセラピストに向ける現象である。
逆転移:セラピストが、自分の過去の人間関係に由来する感情をクライエントに向ける現象である。
退行:ストレスを受けたときに、より未熟な発達段階の行動へ戻ることである。
抑圧:受け入れがたい感情や記憶を無意識の中に押し込める防衛機制である。
昇華:満たされない欲求を、社会的に受け入れられる活動に向け替える防衛機制である。