正答4
解説
正解は4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症の病態、制度、疫学を問うています。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
抗HIV療法の進歩で長期生存が可能になり、慢性的な合併症が問題になっています。
HIV感染そのものや一部の抗HIV薬が骨密度の低下に関わり、骨粗鬆症が起こりやすくなります。
2:× 正しい記述です。
HIVは、CD4分子を持つCD4陽性Tリンパ球(ヘルパーT細胞)やマクロファージに感染します。
CD4陽性細胞が減ることで、免疫不全が進みます。
3:× 正しい記述です。
HIVによる免疫機能障害は、1998年から身体障害者福祉法の内部障害として認定されています。
4:○ 誤った記述です。
世界の新規HIV感染者数は、1990年代後半のピーク以降、減少傾向にあります。
治療の普及や予防策の推進によるもので、増加しているわけではありません。
5:× 正しい記述です。
日本の新規HIV感染者の大多数は性的接触によるものです。
特に男性同性間の性的接触が多くを占めます。
【ポイント】
HIV感染症は、適切な治療を続ければ慢性疾患として長く付き合える病気になっています。
そのため、骨粗鬆症や心血管疾患など、加齢に伴う合併症への対応が課題です。
【用語】
HIV:ヒト免疫不全ウイルスのことで、免疫を担う細胞に感染し免疫機能を低下させる。
CD4陽性Tリンパ球:免疫反応の司令役を担うヘルパーT細胞で、HIVが主に感染する標的である。
マクロファージ:異物や病原体を取り込んで処理する貪食細胞で、免疫反応にも関わる。
身体障害者福祉法:身体障害者の自立と社会参加を支援するための法律で、内部障害も対象に含まれる。