正答4
解説
正解は4です。
吃音は進展するにつれて、症状だけでなく、本人の自覚や感情の反応も変化していきます。
進展段階(第1層〜第4層)のうち第4層は、吃音への恐れや不安が強まり、話す場面そのものを回避するようになる段階です。
【選択肢別解説】
1:× 自分の頬をたたきながら話すのは、ことばを出すための工夫として現れる随伴運動(解除反応)です。
行動面の症状であり、第4層に特徴的な情緒性反応ではありません。
2:× うまく話せないことを訴えるのは、吃音を自覚し始めた段階でみられる反応です。
第4層より前の層でみられます。
3:× 吃音で悩んでいることを相談するのは、悩みを自覚しながらも話す場面に向き合っている状態です。
回避に至る第4層の反応とはいえません。
4:○ 不登校になるのは第4層の情緒性反応です。
吃音への強い恐れや不安から、話す場面を避ける回避が学校生活全体にまで広がった状態です。
5:× 吃音症状を笑われてびっくりしているのは、一時的な驚きの反応です。
吃音への恐れや回避が固定化する前の、初期の層でみられる反応です。
【ポイント】
第4層の特徴は「恐れ・不安」と「場面や話題の回避」です。
回避が強まるほど、学校や仕事など生活上の制限が大きくなります。
【用語】
吃音の進展段階:吃音が悪化していく過程を、症状や心理的な反応の変化によって層に分けたものである。
情緒性反応:うまく話せないことに対して生じる、不安、恐れ、いらだちなどの感情的な反応である。
回避:吃りそうな語や場面を避けようとして、話すことを控える行動である。
随伴運動:吃音の症状に伴って現れる、顔をしかめる、手足を動かすなどの身体の動きである。
解除反応:吃ってことばが出ない状態から抜け出そうとして、体の一部を動かしたり力を入れたりする反応である。