正答2
解説
正解は2です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(前言語期の発達として誤った記述)です。
前言語期は、初語が出るまで(おおむね生後1年ごろまで)の時期です。
この時期には、ことばの土台となる注意の共有ややりとりの力が育ちます。
【選択肢別解説】
1:× 相手が指さした対象物に注意を向けるのは、前言語期の発達です。
生後9か月ごろから、他者と同じものに注意を向ける共同注意が成立します。
2:○ モーラ単位でリズムを刻む遊びは、前言語期の発達ではありません。
語をモーラ(拍)に分けて捉える力は音韻意識の一つで、4歳ごろから発達し、しりとりなどの遊びにつながります。
3:× 新奇な事態で大人の情動反応をモニターするのは、前言語期の発達です。
社会的参照と呼ばれ、1歳前後から、見知らぬものに出会うと大人の表情を見て行動を決めるようになります。
4:× やりとり遊びでパターンを理解し予期反応を示すのは、前言語期の発達です。
「いないいないばあ」などで、次に起こることを予期して笑ったり身構えたりします。
5:× 物をかざして大人に見せるのは、前言語期の発達です。
ショーイングと呼ばれる伝達行為で、指さしと並ぶ前言語的なコミュニケーションです。
【ポイント】
前言語期のキーワードは、共同注意、社会的参照、三項関係、ショーイング・ギビング・指さしです。
音韻意識(モーラ分解・抽出)は幼児期後半の課題と区別しましょう。
【用語】
前言語期:生後から初語が出るまでの時期で、ことばを使う前に伝達の基礎を築く段階である。
社会的参照:見慣れない状況で、養育者の表情や感情を手がかりに自分の行動を決めることである。
ショーイング:物をかざして大人に見せるなど、物を他者に示して注意を共有しようとする伝達行為である。
モーラ:日本語で一定の長さをもつ音の単位で、拍とも呼ばれる。
共同注意:他者と同じ対象に注意を向け、その注意を互いに共有することである。