正解を3つ選んでください。
正答1・4・5
解説
正解は1と4と5です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
学習障害(LD)は、全般的な知的発達に遅れはないが、特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す状態です。
文部科学省の定義では、その原因として中枢神経系の機能障害が推定されるとされています。
【選択肢別解説】
1:○ 薬物療法で症状が治癒するというのは誤りです。
LDを治す薬はなく、支援の中心は個々の認知特性に合わせた指導方法の工夫や環境調整です。
2:× 聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に困難を示すという記述は、定義どおりで正しいです。
3:× 中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるという記述は正しいです。
定義でも、原因として中枢神経系の機能障害が推定されるとしています。
4:○ 全般的な知的発達の遅れがあるというのは誤りです。
LDは全般的な知的発達に遅れがないにもかかわらず、特定の能力だけに困難がある状態です。
5:○ 環境的な要因が直接的な原因となるというのは誤りです。
定義では、視覚障害・聴覚障害・知的障害・情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではないとされています。
【ポイント】
LDの定義は「知的発達の遅れはない」「中枢神経系の機能障害が推定される」「環境要因が直接の原因ではない」の3点が頻出です。
ADHDでは薬物療法が用いられることがありますが、LDそのものを治す薬はない点を区別しましょう。
【用語】
学習障害:全般的な知的発達に遅れはないのに、聞く・話す・読む・書く・計算するなど特定の能力の習得に著しい困難を示す状態である。
ADHD:不注意、多動性、衝動性を特徴とする、注意欠如・多動症の略称である。
環境調整:本人が学びやすく過ごしやすいように、教材や課題の出し方、周囲の関わり方を整えることである。