正解を3つ選んでください。
正答1・4・5
解説
正解は1と4と5です。
音響性聴覚障害は、強大な音にさらされることで内耳の蝸牛の有毛細胞が傷つき起こる感音難聴です。
【選択肢別解説】
1:○ 内耳性難聴であるのは正しいです。
障害部位は蝸牛の有毛細胞であり、補充現象を伴うことが多いです。
2:× 250Hzの閾値上昇は典型的ではありません。
初期には4kHz付近が選択的に低下し、オージオグラムでc5ディップと呼ばれる谷を示します。
3:× スマートフォンによる音楽聴取が安全とはいえません。
イヤホンで大音量を長時間聞き続けると、ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)を起こします。
4:○ 長年騒音職場で働く人に発症しやすいのは正しいです。
長期間の騒音曝露による騒音性難聴は、職業性疾患の代表です。
5:○ 障害の程度が音の音圧、曝露時間、個人の易受傷性によるのは正しいです。
同じ騒音でも大きく長いほど障害は強くなり、傷つきやすさには個人差があります。
【ポイント】
騒音性難聴は「4kHzのc5ディップ」が頻出です。
世界保健機関(WHO)も、若者のイヤホンによる難聴の危険に警鐘を鳴らしています。
【用語】
音響性聴覚障害:強大な音にさらされて内耳の有毛細胞が傷つき、感音難聴をきたす障害である。
内耳性難聴:蝸牛など内耳の障害によって起こる、感音難聴の一種である。
聴覚閾値:ちょうど聞き取れる最も小さな音の大きさ(最小可聴値)を指す。
易受傷性:同じ条件でも、傷つきやすさに個人差があることを示す性質である。
c5ディップ:騒音性難聴で特徴的にみられる、4kHz付近の聴力が谷のように落ち込む聴力図の型である。