正答2
解説
正解は2です。
この問題は誤っている組合せを選ぶので、○ が答え(誤った組合せ)です。
運動障害性構音障害は、どの部位の神経・筋が障害されたかによってタイプが分類されます。
【選択肢別解説】
1:× 失調性障害-小脳は正しい組合せです。
小脳の障害で運動の協調が乱れ、発話の速さやリズムが不規則になります。
2:○ 運動低下性障害-大脳皮質は誤った組合せです。
運動低下性障害の責任部位は、大脳皮質ではなく大脳基底核(錐体外路系)です。
代表はパーキンソン病で、声量低下・単調な抑揚・発話の加速などがみられます。
3:× 運動過多性障害-錐体外路系は正しい組合せです。
ハンチントン病やジストニアなどの不随意運動により、発話が不規則に途切れたり歪んだりします。
4:× 痙性麻痺性障害-上位運動ニューロンは正しい組合せです。
両側の上位運動ニューロン障害(仮性球麻痺)で、努力性の声や発話速度の低下がみられます。
5:× 弛緩性麻痺性障害-下位運動ニューロンは正しい組合せです。
脳神経核や末梢神経、筋の障害で、開鼻声や気息性嗄声などがみられます。
【ポイント】
大脳基底核の障害は、運動が少なくなる「運動低下性」と、不随意運動が出る「運動過多性」の2つに分かれます。
どちらも錐体外路系の障害であり、大脳皮質ではない点に注意しましょう。
【用語】
運動障害性構音障害:神経や筋の病気で発声発語器官の運動が障害され、話し方が不明瞭になる構音障害である。
運動低下性障害:大脳基底核の障害で運動が小さく少なくなり、声が小さく単調になる型の障害である。
運動過多性障害:大脳基底核などの障害による不随意運動のため、話し方が乱れる型の障害である。
錐体外路系:錐体路以外の運動を調整する神経経路で、大脳基底核などが含まれる。
痙性麻痺性障害:上位運動ニューロンの障害により筋の緊張が高まり、努力性の声などを示す型の障害である。
弛緩性麻痺性障害:下位運動ニューロンの障害で筋の力が落ち、開鼻声や気息性嗄声などを示す型の障害である。