正答2
解説
正解は2です。
新生児聴覚スクリーニングでのreferは「要再検」という意味で、難聴が確定したわけではありません。
保護者は強い不安を抱えているため、正確な情報を伝え、精密検査へつなげることが大切です。
【選択肢別解説】
1:× 保護者の就労に踏み込む発言は適切ではありません。
難聴が確定していない段階で生活の見通しを否定的に伝えると、不安を強めてしまいます。
2:○ 適切な説明です。
スクリーニングでreferになっても難聴とは限らないことを伝え、まず精密検査で確かめることを勧めています。
3:× 「全く心配いりません」と言うのは適切ではありません。
安易な楽観は保護者の受け止めを妨げ、療育の必要性が伝わらなくなるおそれがあります。
4:× 家族全員の聴力検査を提案するのは適切ではありません。
まず子どもの精密検査を優先すべきであり、根拠なく家族に検査を求めることは不安や負担を増やします。
5:× 「ついでに」遺伝子検査を勧めるのは適切ではありません。
遺伝子検査は結果が家族全体に影響するため、十分な説明と遺伝カウンセリングを経て、同意を得て行うものです。
【ポイント】
referの後は、3か月ごろまでに精密検査機関で聴性脳幹反応(ABR)などによる精密検査を行います。
保護者への説明では、正確な情報と心理的な支援の両方が求められます。
【用語】
refer:新生児聴覚スクリーニング検査で、精密検査が必要とされる要再検の判定を指す。
聴性脳幹反応:音の刺激に対して脳幹から生じる脳波の反応で、聴力を他覚的に調べる検査に用いられる。
遺伝カウンセリング:遺伝に関する情報や検査の意味を十分に説明し、本人や家族の意思決定を支える相談である。
人工内耳:蝸牛に電極を挿入し、聴神経を電気で直接刺激して音を伝える医療機器である。