正答5
解説
正解は5です。
新生児聴覚スクリーニング検査は、先天性の難聴を早期に発見し、早期療育につなげるための検査です。
自動聴性脳幹反応(自動ABR)と耳音響放射(OAE)による方法があります。
【選択肢別解説】
1:× 左右別に評価できます。
片耳ずつ検査を行い、左右それぞれでパス(pass)か要再検(refer)かを判定します。
2:× 出生1か月後からではなく、出生後の入院中(生後数日以内)に実施するのが一般的です。
3:× 法的に実施が義務づけられてはいません。
国は市町村に検査の実施や費用の公費負担を求めていますが、受検は任意です。
4:× 自動ABRでは聴力レベルは評価できません。
一定の音圧(35dBnHL)で反応があるかどうかを自動判定するもので、閾値は測定しません。
5:○ 記述は正しいです。
自動ABRは中耳や外耳道の状態の影響を受けにくいため、OAEよりも偽陽性(難聴がないのにreferとなること)が少ないです。
【ポイント】
「1か月までにスクリーニング、3か月までに精密検査、6か月までに療育開始」が目標とされています。
OAEは外有毛細胞の機能をみるため、聴神経の障害(オーディトリー・ニューロパチー)を見逃すことがあります。
【用語】
新生児聴覚スクリーニング検査:先天性の難聴を早期に見つけるために、新生児に行う聴覚の簡便な検査である。
自動ABR:自動聴性脳幹反応の略で、一定の音への脳波の反応の有無を自動判定する検査である。
DPOAE:歪成分耳音響放射の略で、外有毛細胞の働きを調べる耳音響放射の検査である。
偽陽性:本当は異常がないのに、検査で異常ありと判定されてしまうことを指す。
refer:新生児聴覚スクリーニング検査で、精密検査が必要とされる要再検の判定を指す。
オーディトリー・ニューロパチー:内耳の外有毛細胞は働くのに、聴神経の信号の伝わりが障害される状態である。