正答2
解説
正解は2です。
この問題は検出できないものを選ぶので、○ が答え(低音障害型難聴の検出に向かない検査)です。
低音障害型難聴は、低い周波数(おおむね1kHz以下)の聴力が低下するタイプの難聴です。
検出には、低い周波数の聴力を周波数別に調べられる検査が必要です。
【選択肢別解説】
1:× ASSR(聴性定常反応)は低音障害型難聴を検出できます。
周波数特異性があり、500Hzなどの低い周波数の閾値も推定できます。
2:○ DPOAE(歪成分耳音響放射)は低音障害型難聴を検出できません。
低い周波数では体内や環境の雑音の影響が大きく、反応をとらえにくいため、主に1kHz以上の外有毛細胞の機能を評価する検査だからです。
3:× VRA(視覚強化式聴力検査)は低音障害型難聴を検出できます。
周波数ごとの音を提示して乳幼児の振り向き反応から閾値を求めます。
4:× 遊戯聴力検査は低音障害型難聴を検出できます。
音が聞こえたら遊びの動作で応答させ、周波数別の閾値を測定します。
5:× ピープショウ検査は低音障害型難聴を検出できます。
音が聞こえたときにボタンを押すとのぞき窓の中が見える仕組みで、周波数別の閾値を測定します。
【ポイント】
OAEは外有毛細胞の機能を反映し、新生児スクリーニングにも使われます。
周波数別の閾値を求めたいときは、ASSRや条件詮索反応聴力検査、遊戯聴力検査などを用います。
【用語】
低音障害型難聴:低い周波数の聴力が低下するタイプの難聴で、高い周波数の聴力は保たれている。
ASSR:聴性定常反応の略で、周波数ごとの閾値を脳波の反応から推定する他覚的聴力検査である。
DPOAE:歪成分耳音響放射の略で、外有毛細胞の働きを調べる耳音響放射の検査である。
VRA:視覚強化式聴力検査の略で、音に振り向く反応を視覚的な報酬で強化して乳幼児の閾値を調べる。
遊戯聴力検査:音が聞こえたら遊びの動作で応答させて、幼児の聴力を調べる検査である。
ピープショウ検査:音が聞こえたときにボタンを押すとのぞき窓の中が見える仕組みで、幼児の聴力を調べる検査である。