正答3
解説
正解は3です。
この問題はないものを選ぶので、○ が答え(DSM-5の神経発達障害に含まれないもの)です。
DSM-5の神経発達障害(神経発達症群)には、知的能力障害、コミュニケーション障害、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動性障害、限局性学習障害、運動障害が含まれます。
【選択肢別解説】
1:× 知的能力障害は神経発達障害に含まれます。
知的機能と適応機能の両方に発達期からの障害がある状態です。
2:× 限局性学習障害は神経発達障害に含まれます。
読字、書字表出、算数のいずれかの習得と使用に困難がある状態です。
3:○ 広汎性発達障害はDSM-5の神経発達障害に含まれません。
これはDSM-Ⅳの診断名で、DSM-5では自閉症やアスペルガー障害などとともに自閉スペクトラム症に統合されました。
4:× 注意欠如・多動性障害は神経発達障害に含まれます。
不注意と多動性・衝動性を特徴とします。
5:× コミュニケーション障害は神経発達障害に含まれます。
言語障害、語音障害、小児期発症流暢障害(吃音)、社会的(語用論的)コミュニケーション障害などが含まれます。
【ポイント】
DSM-5では、広汎性発達障害に代わって自閉スペクトラム症という診断名が使われます。
吃音(小児期発症流暢障害)も神経発達障害に含まれる点が頻出です。
【用語】
神経発達障害:発達期に現れる脳の発達の特性にもとづく障害の総称で、DSM-5ではこの分類にまとめられる。
広汎性発達障害:DSM-Ⅳで使われた診断名で、対人関係やコミュニケーションの障害などを特徴とする。
自閉スペクトラム症:対人的なやりとりの障害と、限定された反復的な行動を特徴とする障害である。
限局性学習障害:読む・書く・計算するといった特定の学習に、困難がある状態を指す。
注意欠如・多動性障害:不注意や、多動性・衝動性を特徴とする発達の障害である。
小児期発症流暢障害:DSM-5での吃音にあたる診断名で、話し言葉の流暢さに障害がある状態である。