正答2
解説
正解は2です。
この問題は生じにくいものを選ぶので、○ が答え(成人期に生じにくいもの)です。
成人期、特に中年期は、子育ての終わりや職業上の変化、心身の衰えを経験し、心理的な危機と再適応が起こる時期です。
【選択肢別解説】
1:× 空の巣症候群は成人期に生じます。
子どもが独立して家を離れた後に、親が喪失感や抑うつを感じる状態です。
2:○ モラトリアムは成人期ではなく青年期に生じます。
エリクソンの用語で、社会的な責任や役割を猶予されて自分探しをする期間のことです。
3:× 次世代育成は成人期の課題です。
エリクソンは成人期の発達課題を、次の世代を育てる世代性(生殖性)としました。
4:× 中期キャリア危機は成人期に生じます。
中年期に仕事上の限界や将来への不安に直面し、キャリアを見直す危機です。
5:× アイデンティティ再体制化は成人期に生じます。
中年期の心身の変化をきっかけに、自分の生き方を問い直してアイデンティティを組み直すことです。
【ポイント】
エリクソンの発達段階では、青年期が「同一性 対 同一性の拡散」、成人期が「世代性 対 停滞」です。
中年期の危機やアイデンティティの再体制化は、岡本祐子の研究でも知られています。
【用語】
空の巣症候群:子どもが独立して家を離れたあとに、親が喪失感や抑うつを感じる状態である。
モラトリアム:社会的な責任や義務を猶予されて、自分探しをする期間を指す。
世代性:次の世代を育てることに関心を向ける、成人期の発達課題を指す。
中期キャリア危機:中年期に仕事上の限界や将来への不安に直面して、職業生活を見直す危機を指す。
アイデンティティ再体制化:中年期の変化をきっかけに、自分の生き方を問い直してアイデンティティを組み直すことを指す。