正答3
解説
パーキンソン病
脳幹(大脳と脊髄を結ぶ神経の幹)の上端にある中脳の神経細胞が減少していく錐体外路性運動障害を呈する変性疾患です。
中脳の中でも黒質と呼ばれる場所の神経細胞が消失していきますが、その際にレヴィ小体という異常な構造物が神経細胞内に出現することが知られています。
この神経細胞は長い突起をのばし、大脳の線条体と呼ばれる場所にドパミンという物質を運んでおり、パーキンソン病ではこの神経細胞が消失することから、脳はドパミンが不足した状態に陥っています。
線条体や黒質は大脳基底核と呼ばれ、人間の運動や姿勢の調節、筋肉の緊張、歩行の制御に重要な役割を持っているため、ドパミンが欠乏するとパーキンソン病の様々な症状が出現することになります。
大脳皮質(大脳の表面)には異常が及ばないので、パーキンソン病では知能が低下することは原則的にはありません
パーキンソン病の症状
パーキンソン病では、動作が緩慢になり、姿勢が前方に傾き、歩行が小刻みになる、手足の振戦、四肢が固く動きにくくなる(筋肉の緊張が高まることによるもので固縮(こしゅく)といいます)、姿勢を維持する反射の障害が生じ転びやすくなる、といった症状がみられます。
振戦はパーキンソン病の代表的な症状ですが、安静時にみられることが特徴で、指で丸薬を丸めるような動作に似てみえることがあります。
このほか、パーキンソン病ではまばたきが減り表情が乏しくなり、仮面様顔貌と言われる硬い表情になります。
話し方も小声で単調になります。
手足の筋緊張の異常により痛みを伴うこともあります。
症状は左右差があるのが一般的で、たとえば左手の振るえ、動かしにくさから発症したり、歩行の際に一方の手の振りが減少していたりします。
また自律神経にも異常をきたし、便秘や頻尿、起立性低血圧などをしばしば合併します。