正答4
解説
正解は4です。
脳梗塞の急性期治療は、発症からの時間によって選べる治療が決まります。
発症4.5時間以内であれば、血栓を薬で溶かす遺伝子組換え組織型プラスミノゲン・アクティベータ(rt-PA)の静脈内投与が第一に考慮されます。
【選択肢別解説】
1:× 脳保護療法は第一に考慮すべき治療ではありません。
エダラボンなどで神経細胞の障害を抑える補助的な治療であり、血流を再開させる治療ではありません。
2:× 抗浮腫療法は第一に考慮すべき治療ではありません。
広い梗塞で脳浮腫が問題になったときに行う治療です。
3:× 抗血栓薬療法は第一に考慮すべき治療ではありません。
抗血小板薬や抗凝固薬は再発や進行の予防が目的で、詰まった血栓を溶かす作用はありません。
4:○ 血栓溶解療法が最も考慮すべき治療です。
発症3時間は4.5時間以内の適応時間内であり、rt-PAで血栓を溶かして血流を再開させます。
5:× 血栓回収療法は最初に考慮する治療ではありません。
主幹動脈の閉塞に対し、血栓溶解療法に続けて、またはそれが行えない場合に行われるカテーテル治療です。
【ポイント】
rt-PA静注療法は発症4.5時間以内が適応です。
時間が経つほど効果が下がり出血の危険が増すため、発症時刻の確認が重要です。
【用語】
rt-PA:遺伝子組換え組織型プラスミノゲン・アクティベータの略で、血栓を溶かす薬剤である。
血栓溶解療法:薬剤で血管をふさぐ血栓を溶かし、血流を再開させる治療である。
血栓回収療法:カテーテルを使って、詰まった血栓を血管の中から取り除く治療である。
脳保護療法:脳梗塞で障害された神経細胞のダメージを抑えることを目的とした治療である。
抗浮腫療法:脳のむくみである脳浮腫を軽くすることを目的とした治療である。