正答1
解説
トロポニンTとは心筋に特異的に含まれる物質で、心筋が障害を受けたときに血液中で増えます。
心筋梗塞の鑑別には心電図が有用ですが、梗塞の範囲や部位によってはわずかな変化しか現れないために異常をきたさない例があります。
また、心電図の異常は長く残るため、再発の場合、今起こった病変か過去の病変かの判断に困ります。
そこで、心筋梗塞などの虚血性心筋障害の診断には、心筋マーカーと呼ばれる血液検査が有用です。
心筋細胞膜が障害されると血液中にCPK、CPK-MB、ミオグロビン、H-FABP、トロポニンTが逸脱します。
さらに壊死が起こると筋原線維が分解されてトロポニンT、ミオシン軽鎖Iが逸脱し、これらの血中濃度は高値となります。
心筋マーカーは心筋梗塞発症後の経過時間によってピークが異なるため、心筋梗塞の病期により使い分ける必要があります。