正答4
解説
正解は4です。
心臓は心房が先に収縮して心室に血液を送り込み、その後に心室が収縮して血液を送り出します。
弁の開閉と内圧の変化の順序を理解しているかが問われています。
【選択肢別解説】
1:× 心室と心房は同時には収縮しません。
刺激は洞結節から心房に伝わり、房室結節で少し遅れてから心室に伝わるため、心房が先に収縮します。
2:× 右心室と左心室の収縮期の内圧は等しくありません。
左心室は体循環を担うため約120mmHgと高く、右心室は肺循環を担うため約25mmHgと低いです。
3:× 心室拡張期の大動脈と左心室の内圧は等しくありません。
拡張期は大動脈弁が閉じており、大動脈圧は約80mmHgに保たれる一方、左心室の内圧はほぼ0に近くなります。
4:○ 冠動脈血流量は心室拡張期に増加します。
収縮期には心筋が冠動脈を圧迫するため、特に左冠動脈の血流は拡張期に多く流れます。
5:× 動脈弁の開放は房室弁の閉鎖よりも遅く起こります。
収縮期の始めに房室弁が閉じ、等容性収縮期で内圧が上がってから動脈弁が開きます。
【ポイント】
心周期は「房室弁閉鎖、等容性収縮、動脈弁開放、駆出、動脈弁閉鎖、等容性弛緩、房室弁開放」の順です。
頻脈で拡張期が短くなると冠血流が減り、心筋虚血を起こしやすくなります。
【用語】
等容性収縮期:心室が収縮を始めて内圧が上がるものの、弁がすべて閉じていて血液が出ない時期である。
房室弁:心房と心室の間にあり、心室から心房へ血液が逆流しないようにする弁である。
冠動脈:大動脈の起始部から出て、心臓の筋肉そのものに血液を供給する動脈である。
洞結節:右心房にある細胞の集まりで、心臓の拍動のリズムを作り出す歩調取りの役割をもつ。