正答1
解説
正解は1です。
人工内耳の初回調整(マッピング)では、電極ごとに電気刺激の大きさ(最小と最大の刺激レベル)を設定します。
幼児は集中できる時間が短いため、効率よく安全に行う工夫が必要です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った記述です。
幼児は集中が続かないため、すべての電極を時間をかけて設定するのは適切ではありません。
代表的な電極を測定して、その間の電極は値を補うなど、短時間で行います。
2:× 正しい記述です。
神経反応テレメトリーは、電気刺激に対する聴神経の反応を記録する客観的な測定です。
幼児では本人の応答が得にくいため、設定の参考にします。
3:× 正しい記述です。
初回調整では、初めて音が入ったときに子どもが驚いたり泣いたりすることがあるため、予想される行動をあらかじめ保護者に伝えておくことが大切です。
4:× 正しい記述です。
術後は創部の腫れで皮膚が厚くなるため、送信コイルが外れないように磁石の強さを調整します。
腫れが引いたら、皮膚を圧迫しすぎないよう再調整します。
5:× 正しい記述です。
音への振り向きや表情の変化などの聴性行動反応を観察しながら、刺激の大きさを慎重に上げていきます。
【ポイント】
幼児の人工内耳の調整は、客観的な測定と行動の観察を組み合わせて少しずつ進めます。
初回から最適な設定にこだわらず、通院のたびに見直していきます。
【用語】
人工内耳:内耳に電極を挿入して、聴神経を電気刺激することで音を感じさせる装置である。
神経反応テレメトリー:人工内耳の電極から聴神経の電気的な反応を測定する機能で、調整の参考になる。
聴性行動反応:音に対して子どもが示す、目を向ける、動きを止めるなどの行動上の反応を指す。
マッピング:人工内耳の各電極について、聞こえる最小と快適な最大の電気刺激量を設定する調整である。