正答2
解説
口唇口蓋裂は、頭蓋顎顔面領域において最も多い体表先天異常で、口唇または口蓋に裂のみられる疾患の総称です。
口唇口蓋裂という呼び方は、発生学的な見地から名付けられたもので、裂のみられる部位により、口唇裂と口蓋裂に分けられます。
また、その両方に症状がみられる場合には口唇口蓋裂と呼ばれています。
出産後、口唇口蓋裂の両親が直面する最初の課題は哺乳ですが、哺乳障害が必ずしも生じるとは限りません。
通常の摂食意欲があり他の障害を持たない場合は、口腔に解剖学的な欠損がたとえあったとしても、口腔内の筋肉や舌を巧みに使って代償的に哺乳できることもあります。
しかし、鼻腔に人工乳首に圧迫させて吸綴することにより、鼻中隔の薄い粘膜に潰瘍が生じるという問題が生じることもあります。
そのために、口唇口蓋裂児の場合は哺乳に障害が生じないよう、注意深く見守り、適切に対処します。
口唇口蓋裂児は哺乳に不利な口腔構造を持っているため、通常の神経学的嚥下能力を備えていても、一回の吸綴・乳首圧迫により飲める乳の量が少なく、疲労のため十分摂取する前に哺乳をやめてしまうこともあり、必要な哺乳量が確保できないことがあります。