正解を3つ選んでください。
正答3・4・5
解説
正解は3と4と5です。
この問題は流暢性失語でみられないものを選ぶので、○ が答え(流暢性失語でみられないもの)です。
流暢性失語は、発話量が多く、構音やプロソディーが保たれ、文の長さも保たれる失語症です。
ウェルニッケ失語、伝導失語、健忘失語などが含まれます。
【選択肢別解説】
1:× 錯語はみられます。
語の一部の音を誤る音韻性錯語や、別の語に置き換わる意味性錯語が、流暢性失語ではよくみられます。
2:× 喚語困難はみられます。
言いたい語が出てこない症状で、健忘失語をはじめ多くの失語症に共通します。
3:○ ぎこちない発音はみられません。
構音のぎこちなさ(発語失行)は、ブローカ失語など非流暢性失語の特徴です。
4:○ 発話の長さの短縮はみられません。
流暢性失語では1回に話す句の長さは保たれ、むしろ多弁になることがあります。
5:○ 文法的複雑さの制限はみられません。
失文法による単純な構文は非流暢性失語の特徴で、流暢性失語では文の構造は比較的保たれます。
【ポイント】
流暢性の判定は、発話量、句の長さ、構音の努力、プロソディー、文法的な複雑さなどで行います。
錯語と喚語困難は流暢・非流暢を問わずみられる症状です。
【用語】
流暢性失語:発話の量が多く、話す速さも保たれる一方で、ことばの誤りや理解の障害がみられる失語症である。
錯語:言おうとした語の音の一部や語全体が、別の音や語に置き換わる発話の誤りを指す。
喚語困難:言いたい語がすぐに思い出せず、ことばに詰まる症状である。
発語失行:麻痺がないのに構音の運動を組み立てられず、発音がぎこちなく一貫しない誤りが出る障害である。
失文法:助詞などの機能語が抜け、単純な構文の電文体のような発話になる症状である。