正解を3つ選んでください。
正答1・4・5
解説
正解は1と4と5です。
文の復唱は、聞いた音を正しく認知し、一時的に保持し、同じ音の並びで言い直す課題です。
意味の理解や語の想起を経由しなくても、音のまま繰り返すことができます。
【選択肢別解説】
1:○ 語音認知は保たれています。
聞いた語音を正しく聞き分けて認知できなければ、正しく復唱できないからです。
2:× 喚語能力は、復唱ができても保たれているとは限りません。
復唱では言う語が与えられるので、自分で語を思い出す必要がないためです。
3:× 統語理解は、復唱ができても保たれているとは限りません。
超皮質性感覚失語のように、意味を理解しないまま文を復唱できる例があります。
4:○ 音韻の配列能力は保たれています。
音を正しい順序に並べて産生できなければ、文を正確に言い直せないからです。
5:○ 言語性短期記憶は保たれています。
文を最後まで保持しておけなければ、文の長さの復唱はできないからです。
【ポイント】
復唱の障害が目立つ伝導失語では、音韻の配列や言語性短期記憶の障害が想定されます。
反対に、超皮質性失語では復唱が保たれるのに理解や自発話が障害されます。
【用語】
復唱:相手が言ったことばを、そのまま繰り返して言う課題である。
語音認知:耳に入った音をことばの音として聞き分ける働きを指す。
喚語能力:言いたいことばを思い出して、声に出して言う能力を指す。
統語理解:語の順序や助詞など、文の文法的な構造を理解する能力を指す。
言語性短期記憶:聞いたことばを、短い時間だけ保っておく記憶の働きを指す。