正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
失語症の代表的な訓練法の原理を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× マッピング訓練の中心は、助詞の選択ではなく、文中の名詞に動作主や対象といった意味役割を対応づけることです。
文の形と意味の関係を理解させる訓練です。
2:× シュールの刺激法でいう適切な刺激は、聴覚刺激に限られません。
患者の能力に合った難易度と意味をもつ刺激のことです。
聴覚刺激を中心にしつつ、視覚など他の刺激も組み合わせます。
3:○ キーワード法では、患者が書ける単語や漢字(キーワード)を手がかりに仮名1文字を想起させます。
保たれている語の知識という残存機能を活用する方法です。
4:○ 遮断除去法(デブロッキング法)では、保たれている言語様式で前刺激を与え、障害された様式の反応を引き出します。
そのため、どの前刺激を選ぶかが効果を左右します。
5:× 実用コミュニケーション能力改善のアプローチは、急性期にも行います。
発症早期から、身振りや指さし、文字などで意思を伝える手段を確保することが大切です。
【ポイント】
訓練法は「刺激法(シュール)」「遮断除去法(ワイグル)」「機能再編成法(ルリア)」「実用コミュニケーション訓練(PACEなど)」に分けて整理します。
キーワード法は、機能再編成法の考え方に基づく代表的な仮名訓練です。
【用語】
マッピング訓練:文の意味を、主語や目的語などの文法的な役割へ対応づける、失語症の訓練である。
Schuellの刺激法:失語症で、適切な感覚刺激を用いてことばの反応を引き出す訓練の考え方である。
キーワード法:書けない仮名を、その音で始まる書ける単語や漢字を手がかりにして想起させる訓練法である。
遮断除去法:保たれた機能を使った前刺激を与えることで、障害された機能の反応を引き出す訓練である。