正答2
解説
正解は2です。
乳幼児期のコミュニケーション発達に関する用語の組合せを問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った組合せ)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい組合せです。
育児語(マザリーズ)は、大人が子どもの理解に合わせて話し方を調整するもので、言語獲得を支える足場(足場かけ)の働きをします。
2:○ 誤った組合せです。
原会話は、生後2か月ごろから乳児と養育者が発声や表情を交互にやりとりする、会話の原型です。
まだ記号的な認識に基づくものではなく、一次的な間主観性による情動の共有と結びつきます。
3:× 正しい組合せです。
乳児期早期の間主観性は、他者の情動が自分に伝わる情動伝染のような形で現れます。
4:× 正しい組合せです。
要求の指さしは、大人を手段として使って欲しい物を手に入れる行動であり、目的と手段の関係の理解に支えられています。
5:× 正しい組合せです。
社会的参照は、あいまいな場面で養育者の表情を見て行動を決めることで、自分・他者・対象の三項関係の上に成り立ちます。
【ポイント】
生後9か月ごろの三項関係の成立により、共同注意、指さし、社会的参照が現れます。
記号(ことば)の理解は、この三項関係を土台にして育ちます。
【用語】
育児語:大人が乳幼児に向けて使う、高い声や単純な語形などの特徴をもつ話し方である。
原会話:生後まもない乳児と養育者の間で、声や表情のやり取りが交互に行われる現象である。
間主観性:他者と気持ちや注意を共有しあっていると感じられる、人間関係の基盤となる性質である。
三項関係:自分と他者とが同じ物事に注意を向け、その対象を共有している関係を指す。
社会的参照:判断に迷ったとき、他者の表情や反応を手がかりに自分の行動を決めることである。