正答3
解説
正解は3です。
集団の中で個人の行動がどう変わるかを扱う、社会心理学の用語を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 誤帰属は、自分の感情や身体反応の原因を、本当の原因とは別のものに求めてしまうことです。
吊り橋効果が代表例で、課題遂行量の減少とは関係しません。
2:× 認知的不協和は、自分の考えと行動などが矛盾したときに生じる不快な状態です。
フェスティンガーが提唱し、人はこの不快を減らすよう態度を変えます。
3:○ 社会的手抜きが正解です。
集団で共同作業をすると、一人ひとりの貢献が見えにくくなり、1人で行うときより努力量が減ります。
綱引きの実験(リンゲルマン効果)がよく知られています。
4:× 学習性無力感は、自分では避けられない嫌な体験を繰り返すうちに、避けようとする行動自体をしなくなる状態です。
セリグマンが示しました。
5:× スリーパー効果は、信頼性の低い人からの説得でも、時間がたつと情報源を忘れて説得効果が高まる現象です。
【ポイント】
社会的手抜きの反対に、他者がいることで作業量が増える現象を社会的促進といいます。
個人の貢献が評価される条件にすると、社会的手抜きは起こりにくくなります。
【用語】
社会的手抜き:集団で課題に取り組むと、一人ひとりの努力が小さくなる現象を指す。
認知的不協和:自分の考えと行動の間に矛盾があるとき、不快に感じて態度を変えようとする心理を指す。
学習性無力感:避けられない嫌な経験を繰り返すうちに、努力をしなくなってしまう状態を指す。
スリーパー効果:信頼性の低い情報源の説得でも、時間がたつと影響が強くなる現象である。