正答5
解説
正解は5です。
消化器疾患と、その発症に関わる危険因子の対応を問う問題です。
この問題は誤っている組み合わせを選ぶので、○ が答え(誤った組み合わせ)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい組み合わせです。
喫煙と飲酒は食道扁平上皮癌の主要な危険因子です。
2:× 正しい組み合わせです。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は胃粘膜の防御を弱め、胃潰瘍の原因になります。
3:× 正しい組み合わせです。
ヘリコバクター・ピロリ菌感染は慢性胃炎の最大の原因です。
4:× 正しい組み合わせです。
肝硬変などで門脈圧が亢進すると、側副血行路として食道静脈瘤ができます。
5:○ 誤った組み合わせです。
潰瘍性大腸炎は免疫異常が関わる炎症性腸疾患で、アルコールは確立した危険因子ではありません。
【ポイント】
潰瘍性大腸炎は直腸から連続性に広がる大腸の炎症で、粘血便が特徴です。
喫煙はクローン病の危険因子ですが、潰瘍性大腸炎では喫煙者に少ないことが知られています。
【用語】
潰瘍性大腸炎:大腸の粘膜に連続して炎症が起こる原因不明の炎症性腸疾患で、粘血便がみられる。
非ステロイド系消炎鎮痛薬:ステロイド以外の炎症や痛みを抑える薬の総称で、胃粘膜を傷つける副作用がある。
ヘリコバクター・ピロリ菌:胃の粘膜にすみつく細菌で、慢性胃炎や胃潰瘍の原因となる。
食道静脈瘤:食道の粘膜下の静脈がこぶ状にふくらんだもので、破れると大出血を起こす。
門脈圧亢進:肝臓に血液を運ぶ門脈の圧力が高くなった状態で、肝硬変などで起こる。