正答1
解説
正解は1です。
成人の人工内耳の適応と仕組みを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 成人の人工内耳の適応基準では、平均聴力レベルが90dB以上の重度難聴のほか、70dB以上90dB未満でも、補聴器を適切に装用したときの最高語音明瞭度が50%以下であれば適応になります。
2:× 送信コイルは、皮膚の上から磁石で頭部に固定され、無線で体内の受信機に信号を送ります。
受信機とケーブルで接続されてはいません。
3:× プログラミング(マッピング)は、電極ごとの刺激の強さなどを調整して聞こえを最適化する作業です。
人工内耳は音を耳の中で増幅しないため、補聴器のようなハウリングを防止する目的の調整ではありません。
4:× 人工内耳の電極は、障害された蝸牛の有毛細胞の代わりに、らせん神経節細胞(蝸牛神経)を直接電気で刺激します。
5:× EAS(残存聴力活用型人工内耳)は、残っている低音域の聴力を補聴器による音響刺激で活用し、聞こえない高音域を人工内耳の電気刺激で補う方法です。
音刺激で入力するのは低音域です。
【ポイント】
人工内耳は、外部の音声信号処理装置と送信コイル、体内の受信機と電極からなります。
EASは「低音は音響刺激、高音は電気刺激」と覚えましょう。
【用語】
人工内耳:手術で蝸牛内に電極を埋め込み、聴神経を直接電気刺激して聞こえを助ける装置である。
送信コイル:人工内耳の体外装置の一部で、信号を頭皮の下の受信機へ送る部品である。
EAS:残存聴力活用型人工内耳のことで、低音域は補聴器、高音域は人工内耳で補う方式である。
ハウリング:マイクが拾った音がスピーカーから出て再び入り、キーンと鳴る現象である。