正解を3つ選んでください。
正答1・2・5
解説
正解は1と2と5です。
吃音の発症・特徴・経過・合併症を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 発達性吃音は、多くが2歳から5歳ごろの、言語が急速に発達する時期に始まります。
2:○ 発達性吃音では、同じ文章を繰り返し音読すると吃音が減っていく適応効果がみられます。
3:× 吃音の自然治癒は主に幼児期に多く、学童期以降は自然治癒しにくくなります。
学童期の吃音の約80%が自然治癒するというのは誤りです。
4:× 獲得性吃音(神経原性吃音など)では、発達性吃音に特徴的な一貫性効果や適応効果がみられないことが多いとされます。
5:○ 成人の吃音者では、話す場面への不安や回避が強まり、社交不安障害を合併する割合が高いことが知られています。
【ポイント】
一貫性効果は同じ文章を繰り返し読むと同じ箇所で吃ること、適応効果は繰り返すほど吃音が減ることです。
これらは発達性吃音の特徴で、獲得性吃音との鑑別に用いられます。
【用語】
吃音:話し言葉の流れが、音の繰り返し、引き伸ばし、阻止などで滞る発話の障害である。
発達性吃音:幼児期に始まる吃音で、多くは2〜5歳の言語発達の時期に生じる。
適応効果:同じ文章を繰り返し読むうちに、吃音の頻度が減る現象である。
一貫性効果:同じ文章を繰り返し読んだとき、吃る語の位置が同じになりやすい現象である。
獲得性吃音:脳の損傷や心理的な要因などをきっかけに、主に青年期以降に新たに生じる吃音である。
社交不安障害:人前で恥をかくことへの強い不安のため、人と接する場面を避けてしまう障害である。