正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
喉頭摘出後の代用音声のうち、肺からの呼気を音源に利用する方法を問う問題です。
喉頭摘出後は気管が頸部の永久気管孔に開くため、呼気は口や鼻には届かなくなります。
【選択肢別解説】
1:× 咽頭発声は、咽頭や口腔内にためた空気を押し出して音を作る方法で、肺からの呼気は使いません。
2:× 食道発声は、口から食道に取り込んだ空気を逆流させ、新声門(食道入口部の粘膜)を振動させる方法です。
肺からの呼気は使いません。
3:○ 笛式人工喉頭は、永久気管孔に当てたカップから呼気を器具に送り、ゴム膜を振動させて音源とします。
肺からの呼気を利用する方法です。
4:○ シャント発声は、気管と食道の間に作った短絡路(シャント)を通して、気管孔を指などで塞ぎ呼気を食道へ送り、粘膜を振動させます。
肺からの呼気を使うため、長く連続した発声ができます。
5:× 電気式人工喉頭は、電池で振動する器具を頸部に当てて音源とする方法で、呼気は使いません。
【ポイント】
代用音声は「呼気を使うか(笛式・シャント)」「食道の空気を使うか(食道発声)」「電気の振動を使うか(電気式)」で分類できます。
シャント発声は発声持続が長く自然な声に近い一方、プロテーゼの管理が必要です。
【用語】
喉頭摘出:喉頭がんなどで喉頭を取り除く手術で、声帯が失われる。
食道発声:空気を食道に取り込み、それを逆流させて食道入口部を振動させる発声法である。
シャント発声:気管と食道の間に弁を設けて、肺の呼気を食道に導いて発声する方法である。
電気式人工喉頭:首などに当てて電気的に振動を加え、その振動を声道に伝えて発声する器具である。
笛式人工喉頭:呼気で笛を鳴らして得られた振動音を、口腔内に導いて発声する器具である。
永久気管孔:喉頭摘出の後に、気管の断端を頸部の皮膚に縫い付けてつくる、呼吸のための孔である。