正答2
解説
正解は2です。
妊婦の感染症が胎児に与える影響(母子感染)を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× インフルエンザは妊婦自身が重症化しやすい感染症ですが、ウイルスが胎児に感染して知的障害を起こすことはまれです。
2:○ 梅毒は胎盤を通して胎児に感染し、先天梅毒を起こします。
死産や早産のほか、知的障害、難聴、骨や歯の異常などの原因となるため、妊婦健診でのスクリーニングと治療が重要です。
3:× マイコプラズマは肺炎の原因菌で、胎児への感染による先天異常は問題になりません。
4:× 水痘は妊娠初期の感染でまれに先天性水痘症候群を起こしますが、その頻度は低く、梅毒ほど知的障害のリスクは高くありません。
5:× 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、胎児の先天異常との明らかな関連は示されていません。
【ポイント】
母子感染で胎児に障害を起こす代表的な病原体は「TORCH」としてまとめられます。
トキソプラズマ・その他(梅毒など)・風疹・サイトメガロウイルス・単純ヘルペスウイルスの頭文字です。
【用語】
知的障害:知的な働きや適応する力に制約がある状態で、発達期に現れる。
梅毒:梅毒トレポネーマによる性感染症で、妊婦から胎児へ感染することがある。
流行性耳下腺炎:ムンプスウイルスによる感染症で、おたふくかぜともいう。
水痘:水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症で、水ぼうそうともいう。
TORCH:母子感染によって胎児に障害を起こす代表的な病原体の頭文字を並べた呼び名である。