正解を3つ選んでください。
正答2・3・4
解説
正解は2と3と4です。
高次脳機能障害者の評価と支援の進め方を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 評価は、面接や行動観察、短時間で行えるスクリーニング検査から始め、本人の状態に合わせて検査を選びます。
最初から時間のかかるウェクスラー成人知能検査第3版(WAIS-Ⅲ)を行う必要はありません。
2:○ 前頭葉損傷例ではWAIS-ⅢのIQが正常範囲にとどまることが多く、遂行機能などの障害を検出しにくいため、前頭葉機能の評価には感度が低いとされます。
3:○ 評価結果を伝える際は、障害だけでなく得意なことや強みも伝えることで、本人の意欲を保ち、残存能力を生かした支援につなげられます。
4:○ 病識の程度や不安・抑うつなどの心理状態は、支持的な面接の中で丁寧に聞き取り、支援計画に反映させます。
5:× 高次脳機能障害者への支援は、個別訓練だけでなく、集団訓練や当事者グループの場でも行われます。
集団は対人技能の練習や仲間との支え合いの場として有効です。
【ポイント】
前頭葉機能の評価には、BADS(遂行機能障害症候群の行動評価)やFAB(前頭葉機能検査)などを用います。
支援では、本人の自己認識と心理状態に配慮しながら、強みを生かすことが大切です。
【用語】
高次脳機能障害:脳損傷の後に、記憶・注意・遂行機能などの高次の働きが低下する障害である。
WAIS-Ⅲ:成人用のウェクスラー式知能検査の第3版で、複数の下位検査から構成される。
前頭葉機能:計画を立て実行したり、行動を調整したりする働きを指す。
支持的な面接:相手の気持ちを受け止めながら、話を聞き取っていく面接の方法である。