正答5
解説
正解は5です。
街並失認(熟知した建物や風景を見ても、それがどこかわからなくなる症状)の特徴を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
街並失認は主に右大脳半球の後頭側頭葉内側部の損傷で生じます。
2:× 正しい記述です。
病巣には右の海馬傍回後部や舌状回が含まれることが多いです。
3:× 正しい記述です。
街並失認では建物を「家」や「建物」と認識することはできますが、それがどの家か、どこの建物かを同定できません。
4:× 正しい記述です。
病巣が紡錘状回の近くにあるため、相貌失認を合併することが多いです。
5:○ 誤った記述です。
街並失認は視覚的に見た風景を同定できない障害で、建物や場所に関する記憶そのものが失われるわけではありません。
地図を思い描いたり道順を言葉で説明したりする力は保たれることがあります。
【ポイント】
地誌的障害は、熟知した風景がわからない「街並失認」と、建物どうしの方向や位置関係がわからない「道順障害」に分けられます。
街並失認は海馬傍回、道順障害は脳梁膨大後域の病変と結びつけて覚えましょう。
【用語】
街並失認:よく知っている建物や景色を見ても、場所がどこかわからなくなる障害である。
相貌失認:よく知っている人の顔を見ても誰かわからなくなる視覚性の認知障害である。
海馬傍回:海馬のそばにある脳回で、場所や景色の認識にかかわる。
道順障害:よく知っている場所でも、建物どうしの方向や位置関係がわからなくなり、道に迷う障害である。