正答4
解説
正解は4です。
腫瘍の発生母地と癌の性質に関する基本知識を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
p53 や RB などの癌抑制遺伝子は正常細胞に存在し、細胞増殖を抑える役割を担っています。
2:× 正しい記述です。
癌細胞は核の大小不同や核小体の腫大など、正常細胞からのずれである異型性を示します。
3:× 正しい記述です。
癌細胞はリンパ管や血管に侵入し、リンパ行性転移や血行性転移を起こします。
4:○ 誤った記述です。
上皮は外胚葉・中胚葉・内胚葉のいずれからも生じるため、上皮性腫瘍が中胚葉由来とは限りません。
中胚葉由来の結合組織などから生じる悪性腫瘍は、非上皮性の肉腫と呼ばれます。
5:× 正しい記述です。
早期癌の定義は臓器ごとに異なり、例えば早期胃癌は深達度が粘膜下層までの癌と定義されます。
【ポイント】
悪性腫瘍は上皮性なら「癌腫」、非上皮性なら「肉腫」と呼び分けます。
胚葉ではなく「上皮か非上皮か」で分類する点を押さえましょう。
【用語】
癌抑制遺伝子:細胞の増殖を抑えたり異常な細胞を除いたりして、がん化を防ぐ働きをもつ遺伝子である。
異型性:がん細胞が正常細胞と比べて形や大きさ、核の様子などが異なっている性質である。
上皮性腫瘍:皮膚や粘膜など体表や管腔を覆う上皮の細胞から生じる腫瘍である。
早期癌:がんが浅い層にとどまり、進行した状態に至っていない段階のものを指す。