正答1
解説
正解は1です。
中途失聴者は、音声言語を身に付けた後に聴力を失った人です。
支援の中心は、聞こえの困難に適応し、コミュニケーションを確保することです。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でない支援)です。
【選択肢別解説】
1:○ 適切ではありません。
中途失聴者は言語を獲得した後に失聴しているため、構音の能力は基本的に保たれています。
構音指導は支援の中心になりません。
2:× 適切です。
ピアカウンセリングは、同じ障害のある人どうしが体験を語り合う方法で、障害の受容や心理的な支えになります。
3:× 適切です。
家族が聞こえの障害を正しく理解すると、家庭での会話の工夫や協力が得やすくなります。
4:× 適切です。
アサーティブな態度とは、相手も尊重しながら自分の要望を率直に伝える態度です。
聞こえにくいことを伝えて配慮を求められるように導きます。
5:× 適切です。
聞き返し方や話し手への頼み方、読話の活用など、コミュニケーションストラテジーを指導します。
【ポイント】
中途失聴者への支援では、補聴機器の活用に加えて、心理的な適応と環境調整が重要です。
先天性の聴覚障害児では、構音や言語の指導が支援の中心になる点と対比しましょう。
【用語】
中途失聴:ことばを身に付けた後で聴力を失うことで、発音はおおむね保たれている。
ピアカウンセリング:同じ立場や障害のある人どうしが、体験を語り合って支え合う相談の方法である。
アサーティブ:相手を尊重しながら、自分の意見や要望を率直に伝える態度のことである。
コミュニケーションストラテジー:聞こえにくさを補うための会話の工夫で、聞き返し方や話し手への依頼の仕方などをいう。