正答1
解説
正解は1です。
発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)の背景にある認知機能と、それを評価する検査の対応を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った記述です。
RAN課題(rapid automatized naming:自動化呼称)は、並んだ絵や色などをできるだけ速く呼称させる課題です。
評価するのは呼称の速さで、音韻意識の評価にはモーラ削除や逆唱などの課題を用います。
2:× 正しい記述です。
WAVESは視知覚や目と手の協応などの視覚関連の基礎技能を評価し、視空間認知の弱さを調べられます。
3:× 正しい記述です。
STRAW(小学生の読み書きスクリーニング検査)とその改訂版では、文字を音に変換して読む正確さや速さを評価します。
4:× 正しい記述です。
WISC-Ⅳの数唱や語音整列などの下位検査で、聴覚的な記憶を評価できます。
5:× 正しい記述です。
ROCFT(Rey-Osterrieth複雑図形検査)は、複雑な図形を模写させ、後で再生させることで視覚性記憶を評価します。
【ポイント】
発達性読み書き障害の背景として、音韻処理の障害、呼称速度の低下、視覚認知の障害が挙げられます。
RANは「速さ」、モーラ削除や逆唱は「音韻意識」と対応させて覚えましょう。
【用語】
RAN課題:自動化呼称ともいい、並んだ絵や色、数字などをできるだけ速く声に出して呼称させる課題である。
WAVES:視覚関連基礎スキルの広範囲アセスメントのことで、視知覚や目と手の協応などを調べる検査である。
STRAW:小学生の読み書きスクリーニング検査の略で、読み書きの正確さや速さを調べる検査である。
ROCFT:レイ・オスターリート複雑図形検査の略で、複雑な図形の模写と再生から視覚性の記憶や構成力を調べる。