正答1
解説
正解は1です。
発声発語器官(口唇・舌・軟口蓋・喉頭など)の評価が、診断や訓練にどの程度必要かを考える問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 必要性が低いです。
中途失聴は、ことばを身に付けた後に聴力を失った状態で、障害の中心は聴覚です。
発声発語器官そのものに障害はないため、評価の必要性は低くなります。
2:× 必要性があります。
獲得性吃音は脳損傷などで生じることがあり、発語失行や運動障害性構音障害との鑑別に発声発語器官の評価が必要です。
3:× 必要性があります。
言語発達障害の子どもでは、口腔の運動機能の未熟さや構音障害を合併することがあり、評価が必要です。
4:× 必要性があります。
ブローカ失語では発語失行や口腔顔面失行を伴うことが多く、発声発語器官の評価が欠かせません。
5:× 必要性があります。
運動障害性構音障害は発声発語器官の運動の障害そのものであり、評価が診断と訓練の中心になります。
【ポイント】
発声発語器官の評価は、構音や発話の障害が疑われるときに必須です。
中途失聴では、聴覚の評価と、補聴器や読話などによるコミュニケーション手段の確保が中心になります。
【用語】
発声発語器官:声や話しことばを作り出すのに使う、声帯・舌・口唇・軟口蓋などの器官の総称である。
中途失聴:ことばを身に付けた後で聴力を失うことで、本人の発音はおおむね保たれる。
獲得性吃音:脳の損傷や心理的な要因などをきっかけに、主に青年期以降に新たに生じる吃音である。
運動障害性構音障害:発声発語に関わる神経や筋の障害のために、話しことばが不明瞭になる障害である。