正答2
解説
正解は2です。
ヘリングの反対色説は、赤と緑、黄と青、白と黒という3組の対立する過程で色覚を説明する理論です。
この考え方で説明しやすい現象を選びます。
【選択肢別解説】
1:× 誤りです。
網膜にS・M・Lの3種類の錐体があることは、ヤング・ヘルムホルツの三色説で説明されます。
2:○ 正しい記述です。
赤を見続けた後に白い面を見ると、反対色の緑が見えます。
この補色残像は、一方の過程が疲労して対立する色が優位になると考える反対色説でよく説明できます。
3:× 誤りです。
光の三原色を重ねて色を作る加法混色は、三色説で説明しやすい現象です。
4:× 誤りです。
絵の具などの色材を混ぜる減法混色は、物体が光を吸収する性質によるもので、反対色説の根拠ではありません。
5:× 誤りです。
照明が変わっても物の色が同じに見える色の恒常性は、脳による周囲との比較や補正で説明されます。
【ポイント】
三色説は網膜の錐体の段階、反対色説はその後の神経処理の段階を説明する理論です。
両者を統合した考え方を段階説といいます。
【用語】
反対色説:色の知覚を、赤と緑、青と黄、白と黒のように対立する過程で説明する説である。
三色説:網膜にある3種類の錐体の働きの組み合わせで、色を感じるとする説である。
加法混色:光を重ねるほど明るくなる混色で、光の三原色の混合がこれにあたる。
色の恒常性:照明が変わっても、物の色がほぼ同じに見え続ける知覚の働きである。