正答4
解説
正解は4です。
統合失調症の妄想に関する用語の区別を問う問題です。
「何か重大なことが起こりそうな不気味な雰囲気」を感じる状態がどれに当たるかを考えます。
【選択肢別解説】
1:× 誤りです。
強迫観念は、ばかげていると分かっていても頭から離れない考えで、主に強迫性障害でみられます。
2:× 誤りです。
侵入想起は、つらい出来事の記憶が意図せず繰り返しよみがえる症状で、心的外傷後ストレス障害でみられます。
3:× 誤りです。
妄想着想は、知覚のきっかけなしに突然ある考えが浮かび、そのまま確信されるものです。
4:○ 正しい記述です。
妄想気分は、周囲が何となく変わり、何か重大なことが起こりそうだと感じる不気味な気分です。
明確な妄想が形成される前の段階にみられます。
5:× 誤りです。
妄想知覚は、実際に知覚したものに対して、突然特別な意味を確信するものです。
【ポイント】
妄想気分・妄想知覚・妄想着想は、いずれも了解できない一次妄想に分類されます。
「雰囲気」は妄想気分、「知覚のきっかけあり」は妄想知覚、「思いつき」は妄想着想と区別しましょう。
【用語】
妄想気分:周囲の世界が何となく不気味に変わり、何か重大なことが起こりそうだと感じられる体験である。
妄想知覚:正常に知覚した対象に、他人には理解できない特別な意味づけを確信する体験である。
強迫観念:ばかげていると分かっていても繰り返し浮かび、振り払えない考えである。
侵入想起:過去のつらい体験の記憶が、思い出したくないのに突然よみがえる症状である。
妄想着想:知覚のきっかけがないのに、突然ある考えが浮かび、そのまま事実として確信される体験である。