正答5
解説
正解は5です。
高次脳機能障害の種類と、それに対するリハビリテーション手法の対応を問う問題です。
この問題は誤っている組み合わせを選ぶので、○ が答え(誤った組み合わせ)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい組み合わせです。
聴覚性失認では音声の聞き取りが難しいため、口の動きを読み取る読話で理解を補います。
2:× 正しい組み合わせです。
記憶障害には、思い出す間隔を少しずつ延ばして定着を図る間隔伸張法を用います。
3:× 正しい組み合わせです。
半側空間無視には、視野を右にずらすプリズム眼鏡を用いたプリズム順応が用いられます。
4:× 正しい組み合わせです。
遂行機能障害には、目標設定や計画、確認の手順を練習する問題解決訓練を行います。
5:○ 誤った組み合わせです。
観念性失行は実際の物品を使う一連の動作の障害です。
訓練は実物を使い、動作を細かい段階に分けて誘導し、日常生活の動作として練習します。
パントマイムの産生訓練は、物品を使わない動作の模倣が難しい観念運動性失行の訓練として用いられます。
【ポイント】
観念性失行は「実物の使用の障害」、観念運動性失行は「パントマイムや模倣の障害」と区別します。
訓練も障害の性質に合わせて選びます。
【用語】
聴覚性失認:耳は聞こえているのに、音や言葉の意味がわからなくなる症状である。
間隔伸張法:覚える内容を思い出す間隔を少しずつ延ばして記憶を定着させる訓練法である。
プリズム順応:特殊な眼鏡で視野をずらし、慣れさせて空間への注意の偏りを改善する訓練である。
観念性失行:物品の使用方法や一連の動作の順序がわからなくなる失行の症状である。
遂行機能障害:目的に合わせて計画を立て、実行することが難しくなる障害である。
観念運動性失行:物品を使わない身振りや動作の模倣が、意図的に行おうとするとうまくできなくなる失行である。