正答5
解説
正解は5です。
失語症の評価に用いる検査のうち、聴覚的理解力を評価する項目を含むものを問う問題です。
この問題は聴覚的理解力をみる検査でないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× トークンテストは聴覚的理解力をみる検査です。
色と形の違うトークンを口頭指示どおりに操作させ、軽度の理解障害も検出できます。
2:× 失語症語彙検査は聴覚的理解力をみる項目を含みます。
名詞や動詞の聴覚的理解、語彙判断などを評価します。
3:× 重度失語症検査は聴覚的理解力をみる項目を含みます。
重度の患者でも答えられるよう、指さしや身振りでの反応を用いて理解を評価します。
4:× SALA失語症検査は聴覚的理解力をみる項目を含みます。
認知神経心理学的な考え方に基づき、聴覚的な語彙判断や理解などを細かく評価します。
5:○ モーラ分解・抽出検査は聴覚的理解力をみる検査ではありません。
語をモーラに分けたり、特定の音を取り出したりする音韻操作能力を評価する検査です。
【ポイント】
聴覚的理解の評価にはトークンテストが代表的です。
モーラ分解・抽出検査は仮名の読み書き訓練の前提となる音韻能力の評価に用います。
【用語】
トークンテスト:色や形、大きさの異なる札を、口頭の指示に従って操作させて聴覚的理解力を調べる検査である。
失語症語彙検査:単語の理解や呼称などを通じて、失語症者の語彙の処理能力を詳しく調べる検査である。
重度失語症検査:重度の失語症者のために作られた、残された言語能力を調べる検査である。
SALA失語症検査:認知神経心理学的なモデルに基づき、語や文の理解と産生を多数の下位検査で詳しく調べる失語症検査である。
モーラ分解・抽出検査:単語を拍に分けたり、特定の拍を取り出したりする音韻の能力を調べる検査である。