正答1
解説
正解は1です。
コミュニケーション障害学や関連分野の研究者と、その業績の対応を問う問題です。
この問題は誤っている組み合わせを選ぶので、○ が答え(誤った組み合わせ)です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った組み合わせです。
バデリーは作動記憶(ワーキングメモリ)のモデルを提唱した心理学者です。
頭部挙上訓練はシェイカーが考案した嚥下訓練で、シャキア訓練とも呼ばれます。
2:× 正しい組み合わせです。
ダーレイらはメイヨークリニックで運動障害性構音障害の聴覚印象による分類を体系化しました。
3:× 正しい組み合わせです。
ヴァン・ライパーは吃音の進展過程を複数の進展型(トラック)として示しました。
4:× 正しい組み合わせです。
ベケシーは自記オージオメトリー(ベケシー・オージオメトリー)を考案し、蝸牛の進行波説でも知られます。
5:× 正しい組み合わせです。
笹沼澄子らは老研版の失語症鑑別診断検査を作成しました。
【ポイント】
嚥下訓練の考案者は頻出で、頭部挙上訓練はシェイカー、メンデルソン手技はメンデルソンです。
バデリーは作動記憶と音韻ループで覚えましょう。
【用語】
頭部挙上訓練:仰向けで頭を持ち上げ、舌骨上筋群を鍛えて食道入口部の開きを改善する嚥下訓練である。
作動記憶:情報を一時的に保持しながら処理する記憶の働きで、Baddeleyがモデル化した。
運動障害性構音障害:発話に関わる神経や筋の障害のため、構音や発声が不明瞭になる障害である。
吃音進展過程:吃音が発症から時間とともに変化していく経過のことで、Van Riperは複数の進展の型に整理した。
自記オージオメトリー:被検者がボタン操作で聞こえる境目を自分で記録する、Bekesyが考案した聴力検査である。
失語症鑑別診断検査:笹沼澄子らが作成した、失語症の有無やタイプ、重症度を調べる総合的な失語症検査である。