正答3
解説
正解は3です。
前言語期にみられる三項関係の行動を問う問題です。
三項関係とは、子ども・他者・対象物の3者の間で注意を共有する関係で、生後9か月ごろから成立します。
この問題は三項関係でないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× pointing(指さし)は三項関係の行動です。
対象を指さして他者の注意をその物に向けさせます。
2:× referential looking(参照視)は三項関係の行動です。
対象を見た後に大人の顔を見て、大人の反応を確かめます。
3:○ reaching(手伸ばし)は三項関係の行動ではありません。
子どもが物に直接手を伸ばす子どもと物の二項関係の行動です。
4:× giving(手渡し)は三項関係の行動です。
物を他者に渡すことで、物を介したやりとりが成立します。
5:× showing(提示)は三項関係の行動です。
手に持った物を他者に見せて、注意を共有しようとします。
【ポイント】
三項関係(共同注意)は、指さし・提示・手渡し・参照視などで確認します。
ことばの獲得の重要な前提であり、自閉スペクトラム症では成立が遅れやすい点も押さえましょう。
【用語】
三項関係:自分と相手と物の三者の間で、注意や意図を共有して成り立つ関係である。
前言語期:言葉を話し始める前の乳児期にあたり、身振りや発声でやりとりする時期を指す。
指さし:自分の関心のある対象を指で示して、他者に伝える行動である。
参照視:他者の顔と物との間で視線を往復させて、他者の反応をうかがう行動である。