正答2
解説
正解は2です。
知覚的恒常性の具体例を問う問題です。
知覚的恒常性とは、網膜に届く刺激が距離や照明で変わっても、対象を同じものとして安定して知覚する性質です。
【選択肢別解説】
1:× これは運動残効(滝の錯視)です。
一方向の運動を見続けて順応した後、静止物が逆方向に動いて見える現象で、恒常性ではありません。
2:○ これは明るさや色の恒常性の例です。
照明の色や強さが変わり網膜に届く光が変わっても、白い物は白く知覚されます。
3:× これは明るさの同化の例です。
重ねた模様の明るさに周囲の灰色が引き寄せられて見える錯視で、恒常性ではありません。
4:× これは大きさの対比(エビングハウス錯視)の例です。
周囲との比較で大きさが違って見える現象で、恒常性ではありません。
5:× これは見かけの大きさの変化から接近を知覚する現象です。
網膜像の拡大が奥行き方向の運動の手がかりになる例で、恒常性ではありません。
【ポイント】
恒常性には大きさ・形・明るさ・色の恒常性があります。
「刺激は変わるのに見え方は変わらない」のが恒常性、「刺激は同じなのに見え方が変わる」のが錯視と区別しましょう。
【用語】
知覚的恒常性:距離や照明などの条件が変わっても、対象の大きさや色などを一定に知覚する性質である。
運動残効:一方向の動きを見続けた後に、静止した対象が逆方向に動いて見える現象である。
エビングハウス錯視:同じ大きさの円が、周囲を囲む円の大きさによって違う大きさに見える錯視である。
明るさの同化:ある領域の明るさが、隣り合う領域の明るさに近づいて見える現象である。