正答3
解説
正解は3です。
頸髄損傷の残存髄節ごとに到達できる動作のゴールを問う問題です。
第7頸髄節まで機能が残ると、上腕三頭筋による肘の伸展が使えるため、車いす中心の生活で多くの動作が自立を目指せます。
【選択肢別解説】
1:× 平地での普通型車いす駆動は自立のゴールとして適切です。
第6頸髄節残存から平地での駆動が可能になり、第7頸髄節ではより実用的になります。
2:× ベッド上での下衣更衣は自立を目指せる動作です。
肘の伸展で体を支えられるため、時間はかかっても自立が可能とされます。
3:○ 長下肢装具と松葉杖での歩行は自立のゴールとして適切ではありません。
体幹を安定させる腹筋群や背筋群が必要で、下位胸髄以下の残存が目安になります。
4:× 仰臥位から長座位への起き上がりは自立を目指せます。
上肢で体を引き起こし、肘の伸展で支える動作が可能です。
5:× 車いすからベッドへの移乗は自立を目指せます。
上腕三頭筋が働くことで、体幹を押し上げるプッシュアップが可能になるためです。
【ポイント】
第7頸髄節残存は「普通型車いすでほぼ自立」の分かれ目です。
肘の伸展(上腕三頭筋)が使えるかどうかが、移乗やプッシュアップの可否を決めます。
【用語】
頸髄損傷:首の部分の脊髄が傷つき、四肢の麻痺や感覚障害が生じる損傷である。
長下肢装具:足の付け根から足先までを支え、膝や足首を固定して立位や歩行を助ける装具である。
長座位:床やベッドの上で両脚を前方に伸ばして座る姿勢を指す。
松葉杖歩行:脇の下で支える2本の杖を使い、脚の体重負担を減らして歩く方法である。