正答1
解説
正解は1です。
精神障害の国際的な分類(ICD、DSM)と操作的診断基準の特徴を問う問題です。
操作的診断基準は、原因を問わず症状の数や持続期間で診断を決める方式です。
【選択肢別解説】
1:○ 日本の「疾病、傷害及び死因の統計分類」は世界保健機関のICD(国際疾病分類)に準拠しています。
統計法に基づく統計調査で用いられます。
2:× DSMは原因に基づく診断基準ではありません。
米国精神医学会が作成し、原因論を排して症状の記述にもとづく操作的診断基準をとっています。
3:× 外因性・内因性・心因性の分類は、原因を想定した伝統的な分類です。
症状の組み合わせで判断する操作的診断基準とは異なります。
4:× 操作的診断基準は診断者間の一致率(信頼性)を高めるために作られました。
客観性があり、国際的な疾患統計の比較に適しています。
5:× DSMは国ごとに基準を定めてはいません。
文化的背景への配慮の記載はありますが、基準は共通の1つです。
【ポイント】
ICDはWHO、DSMは米国精神医学会が作成し、どちらも操作的診断基準を採用しています。
伝統的な外因・内因・心因の分類と対比して覚えましょう。
【用語】
ICD:世界保健機関が定める国際疾病分類で、病気や死因の統計を国際的にそろえるための分類である。
DSM:精神疾患の診断・統計マニュアルの略で、米国精神医学会が作成した精神疾患の診断基準である。
操作的診断基準:症状の有無や持続期間など、具体的な基準に当てはめて診断する方法である。
外因性:脳の病気や薬物など、身体的な原因によって生じる精神障害の分類を指す。