正答2・3・4・5
解説
本問は採点除外(公式で唾液と胃液、胃液と腸液、腸液と膵液のいずれの組合せも正解とされた問題)です。
本試験では、a〜eの5つの消化液から2つを組み合わせた選択肢を1つ選ぶ形式で出題されました。
公式の正答は「唾液と胃液」「胃液と腸液」「腸液と膵液」の3つの組合せです。
厚生労働省は「正解となる選択肢が複数あった為、複数の肢を正解として採点する。」と発表しました。
唾液・胃液・腸液・膵液には、いずれも脂質を分解する酵素(リパーゼ)が含まれるとされます。
そのため、この4つのうち2つから成る組合せが正解とされたと考えられます。
胆汁を含む組合せは、正解とされていません。
【選択肢別解説】
1:× 胆汁には消化酵素が含まれません。
胆汁酸が脂肪を細かい粒に乳化し、リパーゼが働きやすくしているだけです。
2:○ 唾液には、舌の腺から分泌される舌リパーゼが含まれるとされます。
乳児では脂肪の消化への寄与が比較的大きいとされます。
3:○ 胃液には胃リパーゼが含まれます。
酸性の環境でも働き、脂肪の一部を分解します。
4:○ 腸液には腸リパーゼが含まれるとされます。
小腸での脂質分解の一部を担います。
5:○ 膵液には膵リパーゼが含まれます。
脂質の消化の大部分を担う、最も重要な酵素です。
【ポイント】
脂質の消化の主役は膵リパーゼで、胆汁は酵素を持たず乳化を担当します。
「胆汁には消化酵素がない」は頻出の引っかけです。
【用語】
リパーゼ:脂質を脂肪酸とグリセロールなどに分解する消化酵素の総称である。
胆汁:肝臓でつくられ胆嚢に蓄えられる消化液で、脂肪を乳化して消化を助ける。
膵液:膵臓から十二指腸に分泌される消化液で、糖質・たんぱく質・脂質の消化酵素を含む。
腸液:小腸から分泌される消化液で、栄養素を最終的に吸収できる形にまで分解する酵素を含む。