正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
読話は、話し手の口の動きや表情からことばを読み取る方法です。
口の形だけでは区別できない音が多く、読話だけで得られる情報には限界があります。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
「か」と「は」は口の奥で作られる音で、外からは見分けられません。
「ん」はどちらも後ろの「ぱ」「ば」に合わせて唇を閉じ、「ぱ」と「ば」も口形が同じです。
そのため「乾杯」と「販売」の口形情報は同じになります。
2:× 正しい記述です。
話し手の表情や身振りは、話の内容や感情を推測する手がかりになり、読話力に影響します。
3:○ 誤った記述です。
口形だけでは区別できない音が多いため、読話だけで理解できるのは発話の一部にとどまります。
文脈などの手がかりを使っても、70%もの発話を読話で理解できるとはいえません。
4:× 正しい記述です。
日本語の音は口形の似たものにまとめられ、十数種類程度の口形に整理されるとされます。
5:× 正しい記述です。
「ぱ・ば・ま」などの閉唇子音は唇を閉じる動きがはっきり見えます。
そのため、口の奥で作られる開唇子音より読話で得られる情報が多くなります。
【ポイント】
読話では、同じ口形になる音(同口形異音)が多いことが最大の限界です。
聴覚の活用や文脈、手話や文字など、ほかの手段と組み合わせて理解を補います。
【用語】
読話:話し手の口の形や動きを手がかりに、話している内容を理解する方法である。
口形:ことばを発音するときの、唇や顎などの形のことで、読話の手がかりとなる。
閉唇子音:両唇を閉じて出す子音で、パ行・バ行・マ行などがこれにあたる。
開唇子音:唇を閉じずに出す子音のことで、閉唇子音に対する区分である。