正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
聴覚補充現象(リクルートメント現象)は、音を大きくしたときに、感じる大きさが急に増す現象です。
内耳性(迷路性)難聴の特徴で、両側性の難聴でも実施できる検査を選びます。
【選択肢別解説】
1:× バランステスト(ABLB)は、左右の耳で同じ大きさに聞こえる音の強さを比べる検査です。
片側が正常耳である必要があるため、両側感音難聴では実施できません。
2:× 語音了解閾値検査は、語音を聞き取れる最小のレベルを測る検査です。
補充現象を調べる検査ではありません。
3:○ SISI検査は、わずかな音の強さの変化(通常1dB)を感じ取れるかを調べる検査です。
補充現象がある内耳性難聴では検出率が高くなり、片耳ずつ実施できます。
4:○ 自記オージオメトリ(ベケシー・オージオメトリ)は、閾値の記録の振れ幅や連続音と断続音の差から難聴の部位を推定します。
補充現象があると記録の振れ幅が小さくなり、片耳ずつ実施できます。
5:× 耳音響放射(OAE)は、外有毛細胞の働きによって内耳から出る音を記録する検査です。
補充現象を直接調べる検査ではありません。
【ポイント】
補充現象の検査には、ABLB(一側性難聴向け)・SISI検査・自記オージオメトリ・アブミ骨筋反射を用いたメッツテストなどがあります。
両側性か一側性かで使える検査が変わる点に注意しましょう。
【用語】
聴覚補充現象:内耳性難聴で、音がある強さを超えると急に大きく聞こえるようになる現象である。
バランステスト:左右の耳に交互に音を聞かせ、同じ大きさに聞こえるレベルを比べて補充現象を調べる検査である。
SISI検査:わずかな音の強さの増加を聞き分けられる割合から、補充現象を調べる検査である。
自記オージオメトリ:被検者が自分で押しボタンを操作して、連続音と断続音の閾値を記録する検査である。
語音了解閾値:語音の半分程度を理解できる最小の音の大きさのことである。
耳音響放射:音の刺激に応じて蝸牛の外有毛細胞が発する小さな音を、外耳道で記録する検査である。