正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
小児に急に生じる感音難聴の原因を問う問題です。
先天性で発症時期が明らかでないものや、伝音難聴を生じるものと区別します。
【選択肢別解説】
1:○ 前庭水管拡大症は、内耳の前庭水管が拡大している先天的な形態異常です。
頭部への軽い打撲などをきっかけに、急に感音難聴が進行することがあります。
2:× 内耳道狭窄は、蝸牛神経の低形成を伴う先天的な異常です。
生まれつきの感音難聴の原因であり、急性に発症するものではありません。
3:× 小耳症は耳介の形成不全です。
外耳道閉鎖を伴うことが多く、生じる難聴は伝音難聴です。
4:× 耳硬化症は、アブミ骨の固着によって進行性の伝音難聴を起こす疾患です。
主に成人期に発症し、小児の急性感音難聴の原因ではありません。
5:○ ムンプス難聴は、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)のウイルスによる内耳の障害です。
急に生じる高度の感音難聴で、多くは片側性で回復しにくいのが特徴です。
【ポイント】
ムンプス難聴は予防接種で防ぐことが重要です。
前庭水管拡大症では、頭部打撲を避けるよう生活指導を行います。
【用語】
感音性難聴:内耳から聴神経にかけての障害によって生じる、聞こえの低下である。
前庭水管拡大症:内耳の前庭水管が拡大している先天的な奇形で、感音難聴が進行しやすい。
内耳道狭窄:内耳道が細く、蝸牛神経が細いために難聴を起こす先天的な異常である。
小耳症:耳介が小さく形成不全となる先天的な異常で、外耳道閉鎖などを伴うことが多い。
耳硬化症:中耳のあぶみ骨が固着して動かなくなり、伝音難聴が進行する疾患である。
ムンプス難聴:おたふくかぜの原因であるムンプスウイルスの感染によって生じる、多くは一側の高度な感音難聴である。