正答4
解説
正解は4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
失語症の代表的な訓練法の原理を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
PACE(Promoting Aphasics' Communicative Effectiveness)では、相手が知らない新しい情報をやりとりします。
実際の会話に近い状況で伝達能力を高める訓練法です。
2:× 正しい記述です。
AAC(拡大・代替コミュニケーション)は重度の失語症だけのものではありません。
軽度の失語症でも、メモや地図などを伝達の補助として使うことがあります。
3:× 正しい記述です。
喚語障害には、自分で語頭音や関連語などを思い浮かべる自己産生キューの活用を考えます。
4:○ 誤った記述です。
仮名書字訓練のキーワード法は、仮名1文字を、その音で始まる漢字単語に結びつけて想起させる方法です。
保たれた経路を使って新しい処理経路を作るので、機能再編成法に分類されます。
遮断除去法は、保たれた入力様式を先に刺激して、障害された様式の反応を引き出す方法です。
5:× 正しい記述です。
音韻性錯語の改善のために、仮名文字を並べて語を作る課題で語の音の配列を意識させることがあります。
【ポイント】
遮断除去法はワイグルが提唱した、保たれた様式による前刺激で障害された様式を賦活する方法です。
機能再編成法はルリアの考え方で、別の経路で機能を組み立て直す方法です。
【用語】
PACE:失語症者と話し相手が交互に新しい情報を伝え合う、会話形式の訓練法である。
AAC:拡大・代替コミュニケーションの略で、話しことば以外の手段で意思伝達を補う方法である。
自己産生キュー:患者自身が作り出す手がかりのことで、語頭の音を言うなどして語の想起を助ける。
遮断除去法:保たれている機能を刺激に使って、遮断された機能の働きを取り戻させる訓練原理である。
キーワード法:単語を手がかりにして、仮名一文字の書字を導く訓練法である。