正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
高齢者の音声によるコミュニケーション(聞く・理解する・話す)に影響する加齢変化を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× 喉頭下垂は加齢でみられますが、主に影響するのは嚥下です。
喉頭が下がると嚥下時に喉頭を十分に挙上しにくくなり、誤嚥の原因になります。
2:× 手指の巧緻性の低下は書字や細かな作業に影響します。
音声によるコミュニケーションへの影響は小さいです。
3:× 喉頭の知覚低下は、誤嚥しても咳が出にくくなる原因になります。
主に嚥下の安全性に関わる変化です。
4:○ 認知機能の低下は、話の理解や語の想起、会話の維持に影響します。
情報処理の速度が落ち、速い会話や長い話についていきにくくなります。
5:○ 加齢による聴力低下(加齢性難聴)は、相手の話を聞き取りにくくします。
高い音から低下し、騒音下での語音の聞き取りが特に難しくなります。
【ポイント】
高齢者との会話では、ゆっくり、はっきり、短い文で話し、雑音の少ない環境を整えます。
大声で話すことは必ずしも聞き取りやすさにつながりません。
【用語】
喉頭下垂:加齢にともなって、喉頭の位置が頸部のなかで下方にさがってくる変化を指す。
認知機能:記憶、注意、理解、判断など、物事を認識して処理する知的な働きの総称である。
巧緻性:手指などを細かく、器用に動かす能力のことで、書字や細かな作業に必要となる。
喉頭の知覚低下:喉頭の粘膜の感覚が鈍くなることで、異物が入っても反応しにくくなる。
加齢性難聴:加齢に伴って両耳の高音域から徐々に進む感音難聴で、語音の聞き取りが悪くなる。