正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
ソシュール(Saussure)の言語記号の考え方を問う問題です。
言語記号は、能記(シニフィアン:音の形)と所記(シニフィエ:意味内容)の結びつきです。
【選択肢別解説】
1:○ 音声言語の能記は空間的構造ではなく、時間的な構造をもちます。
音は時間の流れに沿って一つずつ並ぶためです。
2:× 能記は時間軸上に一列に並ぶ線状性をもち、記述は正しいです。
ソシュールは恣意性と並ぶ言語記号の原理として線状性を挙げました。
3:○ 能記は言語普遍的ではなく、言語ごとに異なります。
同じ「犬」の概念も、日本語では「いぬ」、英語では「dog」と表されます。
4:× 能記は「記号表現」と訳され、記述は正しいです。
所記は「記号内容」と訳されます。
5:× 能記と所記の関係は基本的に恣意的で、記述は正しいです。
音の形と意味の間に必然的なつながりはありません。
【ポイント】
言語記号の二大原理は「恣意性」と「線状性」です。
擬音語・擬態語は例外的に音と意味の結びつきがある語として扱われます。
【用語】
能記(シニフィアン):ソシュールの言語記号で、音声や文字などの記号の表現の側面を指す。
所記(シニフィエ):ソシュールの言語記号で、記号が表す意味内容の側面を指す。
線条性:音声が時間の流れに沿って、一つずつ順に並んで現れる性質である。
恣意的:記号とその意味との結びつきに、必然的な理由がない性質を指す。